青山学院大学1年時から三大駅伝で活躍してきた若林宏樹(わかばやしひろき)選手。
箱根では過酷な5区での活躍が強く印象に残っていますが、残念なことに大学で競技生活を終えることが明らかになりました。
本記事では、若林選手の進路(就職先)や気になる競技引退の理由のほか、プロフィールや経歴・競技成績について調査・紹介します。
若林宏樹の進路は日本生命
若林宏樹選手は大学卒業後の進路として、日本生命相互会社へ就職することがわかりました。
箱根駅伝
青山学院大
前回5区区間2位で、先日10000mで27分59秒を出した若林宏樹。
来春、日本生命に就職が決まっていて箱根駅伝後、別大マラソンに出場して競技から引退する。
4年前の別大での吉田祐也のように好記録が出ても就職取りやめはしないという。
完全に日生社員になる覚悟
1万m27分台の
↓ pic.twitter.com/sEOE4Y9Zwu— 筑波山ふくれ太郎🍊 (@tsukubatarochan) December 10, 2024
日本生命に所属する陸上選手といえば短距離の桐生祥秀選手が有名ですが、若林選手も同じように同社とプロ契約を結んで競技を続けるのでしょうか。
もちろん(?)答えはNoでした。
若林宏樹はプロ契約ではなく一般就職
若林宏樹選手はプロ契約ではなく、一般社員として日本生命に就職するとのこと。
そもそも日本生命には陸上部がないので、プロ契約ではない時点で競技を続ける道はほぼなくなります。
この点について若林選手は、大学で陸上競技を引退することをハッキリと明言しています。
本人によると『別府大分毎日マラソン(2025年2月2日)』をラストランと決めているそうです。
下級生の頃から活躍してきたこともあり、この先も競技を続けてほしいと思うファンも多いようですが、若林選手の意思はかなり固い様子。
え、若林宏樹競技続けないの……!?
— めかぶ饂飩 (@mekabusoumen) September 22, 2024
若乃神、まさか大学で競技引退とは…。いや、私はそう思ってない。若林宏樹さんの就職先で実業団を創部するんじゃないかと思っている。
— cozy (こーじ) (@cozy901ch11) September 24, 2024
となると次に気になるのは、なぜ競技を引退するのか。
若林宏樹の競技引退理由は?
若林宏樹選手は競技引退の理由について、インタビューでサラッと語っています。
『中学生の頃から箱根駅伝が一番の目標だったから』 (yahooニュース)
詳細は明かしていませんが、どうやら最初から箱根駅伝出場をゴールに設定していて、達成しても心変わりしなかったということのようです。
中学の時は『夢』だったものが、高校時代には「箱根の5区を走る」という明確な『目標』に。
青学入学後は1年時と3年時の箱根駅伝で山登りの5区を任され、3年時は区間2位ながら、区間記録を更新する力走を見せてくれました。
『陸上は大学まで』と決断したのは3年生のときだそうです。
このとき同時に、陸上以外の次の目標が見つかったのかもしれませんね。
とはいえ、つい最近10000mで27分台を記録するなど、これからも伸びそうな若林選手が競技引退を決断したのは、ファンからするとものすごく残念なこと。
上記したポジティブな動機の一方で、ランナーとしての身体的な(能力的ではなく)限界を感じていたとも考えられます。
若林宏樹選手の膝の具合はどうですか? pic.twitter.com/fyjZU4Hbv4
— 大庆 (@qing3736) August 5, 2023
#全日本学生ハーフ #青学
79位 若林宏樹③ 64:15
本人としては満足できない走りだったんでしょうね…怪我がちだから体調管理を上手くやってほしいなぁ… 17キロと20キロ pic.twitter.com/QRwHbrkxOd— ヨッシー (@yossynaokamo) March 10, 2024
若林選手は、高校時代は高2の1年間ケガに苦しみ、青学入学後も2年時の夏に踵(かかと)の骨含む3箇所を疲労骨折。
長年の競技生活の影響からか膝周りも故障してしまい、2年時の冬には『膝のタナ障害』(=膝関節内部の滑膜の一部が炎症を起こして痛みや違和感を感じる)の治療を受けています。
周りが思っている以上に身体がボロボロなのかも…。
怪我の蓄積により、ベストの状態を維持・向上するのが難しくなったことが、競技引退の決断につながった可能性は十分にあるのではないでしょうか。
今シーズンも変わらず活躍しているほか、最後の箱根駅伝と別大マラソンに向けて調整を続ける若林選手ですが、燃え尽きたということは決してなさそうなので、最高の結果で有終の美を飾れるといいですね!
卒業後は市民ランナーとして楽しく走るのでしょうか。
入社後しばらく経ってから、競技への思いが再び燃え上がる可能性もありますが、この点についてもインタビューで言及していました。
競技復帰の可能性は?
別府大分毎日マラソン(2025年2月)で好記録が出たら、引退撤回の可能性はあるか聞かれた若林選手は、
「それは絶対にありません。やめることを生半可な気持ちで決めていません」
出典:yahooニュース
と答えています。
競技引退について、悩みに悩み抜いて出した結論ということがわかりますね。
ということで、ここまで強く言い切っていることから、若林宏樹選手の引退撤回・競技復帰の可能性についてはゼロに近いと言えそうです。
青山学院の原晋監督は、自身がかつてトップ営業マンだった経験を活かし、学生たちが社会でも通用する人材に育成することを目指しています。
今年の箱根駅伝優勝監督である原晋さんの人を育てる4ステップをシェア✨
✅ティーチング(指導)
✅権限委譲
✅自主性を重んじる
✅コーチング(傾聴、承認、質問)
能力よりも人間性の良い人材を集め、磨いていくことでチームを強くする。
原監督のリーダーとしてのあり方は、人材育成のお手本ですね😊— KID@コーチング伝道師 (@KID_fpems) January 9, 2024
「今まで支えられる側だったので、卒業後は生命保険会社の社員として人を支える仕事をしたい」
出典:Yahooニュース
と宣言した若林選手に対し、原監督は「青学で培った自主性や目標管理能力を活かして、ビジネスの舞台でも活躍してほしい」と期待を寄せていました。
生保で体育会出身者となると、やはり営業が一番に思い浮かぶので、若林選手には、原監督を超えるカリスマ営業担当を目指してほしいところです。
若林宏樹のプロフィールと競技成績
若林宏樹選手は中学時代から陸上を始め、数々の輝かしい成績をあげてきました。
若林選手のプロフィールとともに、略歴と主な競技成績を紹介します。
若林宏樹のプロフィール
引用元:Yahooニュース
●誕生日:2002年9月3日
●年齢 :22歳(2024年12月現在)
●身長 :168cm
●体重 :53kg
●出身 :和歌山県 海南市
●中学 :海南市立下津第二中学校 (和歌山)
●高校 :洛南高等学校 (京都)
●大学 :青山学院大学 地球社会共生学部
★ 1500m : 3分56秒83
★ 5000m : 13分41秒32
★10000m : 27分59秒53
★ハーフマラソン: 1時間01分25秒
若林選手は、海南市立下津第二中学校で陸上競技を始めると、長距離選手としての才能が開花。
3000mで和歌山県男子中学生新記録を更新したほか、全国の舞台も経験しました。
高校は全国高校駅伝常連校の洛南高校へ進学し、主に駅伝で活躍。
3年時の全国高校駅伝ではエース区間の1区を走り、チームを3位に導く活躍を見せています。
2021年に青山学院へ入学後は、その安定感とスピードでチームの勝利に貢献してきました。
1年時から出雲・全日本・箱根の三大駅伝に出走して全国区の有名選手に。
最終学年となる2025年箱根駅伝では、5区で初の区間賞を獲るかに注目が集まっています。
若林宏樹の主な競技成績
◆中学時代◆
●全日本中学校陸上選手権 3000m決勝 10位 8分41秒98
●京産大長距離記録会 男子3000m2組 3位 8分39秒51
※和歌山県男子中学生記録更新
●全国都道府県駅伝(和歌山) 2区(3.0km) 区間2位 8分28秒
●全国高校駅伝 5区(3.0km) 区間14位 8分57秒 チームは9位
<高校3年>
●全国高校駅伝 1区(10.0km) 区間3位 29分06秒 チームは3位
◆大学時代(三大駅伝)◆
【出雲】 4区(6.2km) 区間6位 19分20秒 チームは2位
【全日本】 6区(12.8km) 区間12位 39分02秒 チームは2位
【箱根】 5区(20.8km) 区間3位 1時間10分46秒 チームは総合優勝
【全日本】 1区(9.5km) 区間8位 27分27秒 チームは2位
【箱根】 5区(20.8km) 区間2位 1時間09分32秒 チームは総合優勝
※箱根5区区間新記録
【出雲】 5区(6.4km) 区間5位 18分40秒 チームは3位
まとめ
この記事では、青山学院大学陸上部・若林宏樹選手の
・進路(就職先)
・競技引退の理由
・プロフィール
・競技成績
について紹介してきました。
●若林選手の進路は『日本生命相互会社』
●プロ契約ではなく一般就職
●大学で陸上競技を引退すると表明
●引退理由のひとつは『箱根駅伝5区出走』の目標を達成したこと
●身体の状態、怪我の影響の可能性も考えられる
●競技復帰の可能性はゼロに近い
●ラストランは2月の別府大分毎日マラソン