名門・青学陸上部のエースとして、箱根での活躍に注目が高まる鶴川正也(つるかわまさや)選手ですが、卒業後どのような進路を歩むのか気になるところ。
この記事では、鶴川正也選手の進路について、「同期メンバーや陸上部OBの進路先」をメインに、鶴川選手の発言や希望も絡めて予想していきます。
↓鶴川正也選手のプロフィールについては↓
鶴川正也の進路(就職先)は決まっている?
現時点(2024年12月)で、鶴川正也選手の進路や就職先は公表されていません。
特に進路先が実業団の場合は、すでに公表している選手が多くいますが、遅い場合は年明けまでずれ込むこともあります。
鶴川選手が競技継続の道を選ぶのであれば、箱根駅伝直後くらいには公表されるのではないでしょうか。
鶴川正也選手の進路詳細については、判明次第追記します。
次は、2024年度卒業予定となる鶴川選手と同期の進路決定状況です。
青学陸上部OBの進路
青山学院に限らず、陸上部員の大学卒業後の進路としては、
②一般企業に就職する(競技引退)
③全く別のキャリアを歩む(進学や留学等)
あたりが一般的。
下表は、過去4年間(2020~23年度卒業)の青山学院陸上部OBの進路状況です。
卒業年度 | ①実業団 | ②一般企業 | ③その他 |
2020年度卒 | 2 | 3 | 0 |
2021年度卒 | 3 | 3 | 1 |
2022年度卒 | 9 | 4 | 0 |
2023年度卒 | 6 | 0 | 0 |
年によってバラツキがありますが、比率的には2人に1人が実業団に進んでいます。
個人のキャリアの描き方や身体(怪我)の状態などもあり、実力のある選手=実業団と言い切ることはできないようですね。
変わったキャリアでは、2021年度卒で③の道を選んだ石鍋颯一(いしなべそういち)さん。
青学卒業後、歯科医師を目指して岡山大学の歯学部に編入し、2024年の全日本大学駅伝に出場したことで話題になりました。
全日本大学駅伝
3区11.8km 36:14(区間21位)応援ありがとうございました。
昨年は学連選抜としてこの大会を走り、次は大学の襷をかけて走りたいという一心で競技に取り組んできました。1年越しに目標を達成でき、非常に感慨深い想いです。… pic.twitter.com/0thj8Wg7Y0— 石鍋颯一 (@ishina_nabe) November 6, 2024
また、元マネージャーのため表に載っていませんが、2020年度卒の鶴貝彪雅(つるかいひょうが)さんは、服部栄養専門学校に進学し、栄養士の資格を取得しています。
現在は青学の町田寮で、食事メニューの作成や調理を任されているようです。
沢山の方達のご協力のもと、本日から食事提供が始まりました。
夢を追い求める学生の側で、食事を通してサポートできる様に頑張ります!#青学駅伝#Bluepeak食堂 https://t.co/tjYpOeO0yP
— 鶴貝彪雅 (@trgihyug) October 8, 2024
原晋監督の方針=『自主性重視』の賜物なのか、陸上以外でも優秀な方が多いのですね(^^)
では、肝心の鶴川選手は競技を続けるのか引退するのか、どちらなのでしょうか?
鶴川正也の進路は実業団が濃厚
鶴川選手は、それぞれ別のインタビューで競技継続の意思を示していました。
「来年は世界陸上が東京で開催されるので、5000mの代表になり日本記録を更新したいです。もう少し先になると思いますが、日本人初の12分台を出したいですね」
出典:セルソース株式会社 (2024年9月掲載)
「もっと練習して、実業団に行って5000mの練習をやったら、絶対に行けると思う。また次、頑張ります」
出典:Web Sportiva (2024年7月掲載)
そのまま受け取ると、「実業団で競技を続ける」ということで間違いなさそうです。
また、8月にはスポーツ報知の取材に対しても、
「来年(2025年)から12分台を目指す」
とコメントをしていました。
ということで、世界選手権もオリンピックも目指す気満々とわかった鶴川選手について、次に気になるのは『どこの実業団に入るのか』
鶴川正也の進路(就職先)を予想!
鶴川正也選手の進路先となる実業団については、現状何もわかっていません。
なので、鶴川選手の同期や過去の青学OBの進路先から予想してみたいと思います。
青学陸上部 現役選手の内定済み進路(就職先)一覧
以下は、現在(2024年11月)までに判明している4年生選手の進路先です。
※白石 光星 住友電工
※野村 昭夢 住友電工
※鶴川 正也 未定
・若林 宏樹 大手生命保険会社
・田中 悠登 福井放送 (アナウンサー)
・片山 宗哉 未定
・喜多村 慧 未定
(※)は実業団で競技継続予定
片山選手と喜多村選手の進路は未定ですが、4年生選手の少なくとも半数は実業団で陸上を続けるようです。
1年時から箱根5区(山越え)で活躍した若林宏樹選手が、競技を引退するのは意外でした。
続いては、青学陸上部OBの進路先実業団の詳細を紹介します。
過去6年間の青学陸上部OB+現役選手の進路先実業団
過去6年間の青山学院大学陸上部OB+現役選手の進路先実業団は以下の通り。
実業団 | 選手名 | 卒業年度 | 備考 |
GMO インターネットグループ <6名> | 太田 蒼生 | 2024 | 内定 |
小原響 | 2023 | ||
岸本大紀 | 2022 | ||
吉田祐也 | 2019 | ||
林奎介 | 2018 | ||
森田 歩希 | 2018 | ||
SG ホールディングス <5名> | 佐藤一世 | 2023 | |
中村唯翔 | 2022 | ||
近藤幸太郎 | 2022 | ||
鈴木 塁人 | 2019 | GMOへ移籍 | |
橋詰大彗 | 2018 | 競技引退 | |
住友電工 <4名> | 白石 光星 | 2024 | 内定 |
野村 昭夢 | 2024 | 内定 | |
吉田圭太 | 2020 | ||
岩見秀哉 | 2020 | ||
九電工 <2名> | 山内健登 | 2023 | |
西久保遼 | 2022 | ||
ヤクルト <2名> | 志貴勇斗 | 2023 | |
宮坂大器 | 2022 | ||
小森コーポレーション <2名> | 関口雄大 | 2022 | |
湯原慶吾 | 2021 | ||
大阪ガス <2名> | 目片将大 | 2022 | |
中村 友哉 | 2019 | ||
トヨタ紡織 <2名> | 小野田 勇次 | 2018 | |
山田滉介 | 2018 | ||
黒崎播磨 | 松並昂勢 | 2023 | |
中電工 | 倉本玄太 | 2023 | |
JR東日本 | 横田俊吾 | 2022 | |
アルディーズ | 畦地貴斗 | 2022 | |
富士通 | 飯田貴之 | 2021 | |
愛三工業 | 市川唯人 | 2021 | |
スバル | 生方 敦也 | 2019 | 競技引退 |
表を見てわかる通り、『GMOインターネットグループ』と『SGホールディングス』の2チームだけで、11人(32人中)を占めています。
GMOについては、青学の原晋監督が創部時から同チームのアドバイザー(現在はEKIDENダイレクター)を努めている関係から、最近の青学OBの有力な進路になっています。
個人的にはGMOが最有力だと思っていたのですが、同期の太田蒼生選手が公表しているのに、鶴川選手だけ非公表なのはちょっとおかしいなと思いました…。
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鶴川選手は、実業団では5000mに注力すると発言していたため、
『トラック競技に力を入れている』
『トラック競技の実力者(世界レベル)がいる・多い』
『優秀な指導者がいる・指導体制がある』
チームを選ぶのではないでしょうか。
トラック種目に定評がある住友電工には名将・渡辺康幸監督がいますが、やはり鶴川選手と同期の白石選手と野村選手2名がすでに内定を公表しているため、ほぼ可能性なしと言えます。
ということで、OB達の進路実績 + 鶴川選手の発言 + 青学とのラインの有無etc…を踏まえて予想した、鶴川選手の進路先実業団を最後に挙げて終わります。
鶴川正也の予想進路先3つ
鶴川正也選手の進路先として予想される実業団は、
⇒ 塩尻和也選手(10000m)、中村匠吾選手(マラソン)など
・万全の指導体制
・3年前にOBの飯田貴之選手が富士通入社の実績を作った(青学から初)
・練習拠点が関東(神奈川)
・五輪に出場した世界レベルの選手も在籍
⇒ 赤﨑暁選手(マラソン)、ベナード・コエチ選手(10000m)
・一昨年から2年連続で青学の選手が入社している
・プライベートな理由から、九州は考えていない可能性も
・年齢が近い5000m/10000mの実力者の存在
⇒ 田澤廉選手、鈴木芽吹選手、吉居大和選手
・これまで青学陸上部からの入社実績がない
『GMO以外なら』という前提で決めています。
なお、青学とつながりの濃い『SGホールディングス』は、
・駅伝やマラソンがメイン
・拠点が関西地方
といった理由で予想から外しました。
他にわずかながら可能性がある進路として、
・九州学院&青学の先輩である高木聖也さんがGMを務めている
・2023年発足の新しい小規模チーム
・内定公表が遅くなっても納得
【MABP陸上部発足】
神野大地とM&Aベストパートナーズの新たな挑戦。
誰も走ったことのない道を、ともに走ろう。#MABP #MABP陸上部 #神野大地— M&Aベストパートナーズ陸上部 (@MABP_athletes) December 27, 2023
・実業団志望の青学選手で進路先を公表していないのは鶴川選手だけ
・2025年9月か2026年3月卒業見込みであれば、GMO入社の可能性が復活
・2026年箱根駅伝の出場を目指す可能性も
いずれにしても、まずは箱根駅伝の前後で発表があるか注目です。
まとめ
この記事では、青山学院大学陸上競技部の鶴川正也選手について、現役選手&過去6年のOBの進路実績や鶴川選手の発言を踏まえ、具体的な進路先を予想しました。
●鶴川選手の発言により、進路は実業団で間違いなさそう
●青学選手の進路先はさまざま 陸上以外でも活躍
●実業団行きを表明した現役4年生で社名非公表は鶴川選手のみ
●過去6年のOBの進路実績を見ると
「GMOインターネットグループ」「SGホールディングス」が多い
●鶴川選手は5000mで世界と勝負することを目指している
●進路先は、長距離トラック種目にも注力している強い実業団が濃厚
●『富士通』『九電工』『トヨタ自動車』の3つを予想
●新興の『MABP』や『留年してGMO』の可能性も