引用元:中日スポーツ
新年の風物詩・箱根駅伝が近づいてまいりました。
毎年、各区間でドラマが繰りひろげられ、見ている私たちを熱狂させてくれる箱根駅伝ですが、テレビ中継を見ていると、各校の監督が車から拡声器を使って選手に声掛けする場面をよく目にします。
“もっと絞り出せ!お前ならいける!!”
“あとたった1kmでお前の学生駅伝は終わってしまう。だから出し切れ!!“
など、思いの詰まった叱咤激励を送る声がお茶の間にもダイレクトに聞こえてきます。
運営管理車(通称:監督車)と呼ばれるこの車から発信される監督の声掛けについては、箱根駅伝の楽しみのひとつとして支持するファンがいる一方で、『うるさい』『不要』と感じている人々も意外と多い様子。
監督車の是非についてネットの声を調査してみました。
↓監督と違い、静かに存在感を放つ「フリーザ様軍団」については↓
【箱根駅伝】監督車についてのネット上の声
<否定派の声>
監督車否定派の意見として多かったのは
●選手のためにならない(成長を妨げる、世界基準じゃない等)
といった意見。
箱根駅伝の監督車やかましいな‥‥イラっとする💢
— ネコマンマスキー (@nekomammaski) January 3, 2021
駅伝の監督車って廃止した方がよろしいと思うんだけど、右翼か!と思うくらいうるさいし大学生なんだから本人たちの判断で任せた方がいいと思う。
棄権の判断も含め— しら まこ (@makotoshira) January 9, 2022
@hakone_ntv 運営管理車いらない。選手以上に目立つような監督は論外だし、走り出したら選手に任せるべきでは。こんな過保護なレースで世界に通用する選手が育つとは思えない。
— 春一番 (@kukku773) January 3, 2018
「箱根から世界へ」を謳うなら運営管理車から監督の指示はいらない。
それと給水も手渡しではなく、テーブルに置いて自分で取るようにしないと。— さくぞう。 (@sakuzou1015) January 3, 2018
駅伝は好きなんですが、運営管理車から監督の罵声のような声が聞こえるのがどうも。日本の駅伝は、監督に命令された通り走る主体性のない競技のように思えてしまいます。マラソンって主体性が必要な競技だと思うんですが、五輪でマラソンが弱いのはそういう所も関係があるのでは?素人考えですが……
— 赤木 (@T_Akagi3717) January 3, 2017
箱根駅伝で1番鬱陶しいのは監督車の声を意図的に拾ってることかな。正直スポーツ中継としていらない。
— ぐらすん (@grassn) January 2, 2022
<肯定派の声>
監督車肯定派の意見としては、
・監督のファン
・うるさい(いらない)のはむしろ放送実況の声
という感じ。
箱根駅伝の特集番組などを見て感情移入してしまうパターンも多そうですね^^;
主役はもちろん選手たちなんだけど、監督車中継も見たいなぁ…
わちゃわちゃする監督たちがかわいくてな…😊— むらりー🚬❄️ (@murarry_ny) November 5, 2022
ちょっと遅れてもうひとつの箱根駅伝視聴中。
各大学の監督車カメラと給水カメラの全映像を公開して貰えないでしょうか😭
有料でも絶対需要あるから!
全部見たいし監督の檄も聞きたい!#箱根駅伝#中央大学— Luna@中央大学全力応援! (@lunawaikiki) January 15, 2022
毎年箱根駅伝観てる一ファンとして。実況のアナウンサーが、選手の後ろに付く監督車からのアドバイスに声を被せて熱く実況するのが本当に嫌いです…
その監督からの声を聞いて選手がさらにギアを上げていくところを見たいのに、全くその声が聞こえません…
少し前にこれが良いと讃える番組がやって→— もも (@momooookax) November 19, 2022
監督車から檄を飛ばす藤原さん見たい〜
— キタノミライ (@kitano_mirai) January 2, 2022
私も大八木さん大好きです!最近大人しくなって来てしまってますが、監督車から「◯■※△×◻︎●…」みたいな檄がもっと見たい…笑
— たろこ(12勝11敗) (@noacat____swa) January 4, 2018
箱根駅伝を見るとスポーツ実況とは?と毎年考え込んでしまう。何でもかんでもドラマチックに大声で叫んだり、ストーリーを語りまくる、それ必要?選手の息遣い、監督車の指示、声援、それだけを伝える静かな時間があまりにも少ない。
ああ、毒吐いてしまった。— あんとん (@Anteng_5505) January 3, 2021
【箱根駅伝】監督車がなくなったらどうなる?
賛否両論の監督車ですが、もし廃止されるなどしてなくなった場合は競技や選手にどのような影響が出るのでしょうか。
実際、過去に監督車不在の時期があったようです。
1973年から制度として始まった監督車(当時の名称は伴走車)は、やがて交通量の増加などもあり、渋滞や事故など交通の安全性に配慮したかたちで1990年を最後に廃止されます。
その後、2003年に『運営管理車』が配置されて声掛けが復活するまで、監督たちは『監察車』のなかから選手を見守ることしかできませんでした。
この13年間は沿道も中継も観衆の応援の声だけできっと静かだったのではないでしょうか。
ただこの期間は、伴走車があった時代と比べて、疲労骨折や肉離れ、脱水症状などで棄権する選手が多く見られるようになり、ふたたび2003年(第79回大会)から、より細かいルールを設けた形での伴走が復活しました。
悪い影響が目立ってしまい、選手の安全や健康管理を考えたうえでの復活ということですね。
そう考えると、後ろからワーワー言っている監督の存在や声掛けは、気持ちが折れそうな選手を生き返らせたりする『鼓舞』だけでなく、選手の身体の状態を観察しながら、危ないときには即棄権の判断を下す『保護』の役割も担っているといえます。
「ともに辛い練習を耐えてきた仲間にタスキをつなぐこと」を一番に考えている選手が、冷静に自分の身体の状態を把握して即座に『棄権』の選択をすることは難しいですよね…。
【箱根駅伝】監督車の名ゲキの数々
監督車からの声掛けに決まりはありません(ただし具体的な作戦指示などは禁止)し、もちろん台本もありません。
感情の赴くままに発言するからこそ面白い、選手へのゲキをまとめた動画を紹介します。
現役で1・2を争うあの名物監督のゲキまとめ動画も。