東京大学大学院に在学中の古川 大晃(ふるかわ ひろあき)選手が、2025箱根駅伝『関東学生連合チーム』のメンバーに選ばれ、主将の座につきました。
20代後半から箱根出場を目指し、今回で3度目の学連チームメンバー入り(出走未経験)という珍しい経歴を持つ古川選手の
・経歴や学歴(中学・高校・大学・大学院)
・陸上競技成績
・箱根駅伝の出走区間
・シューズ
・修了後の進路
・両親&兄弟
について、調査・紹介します。
古川大晃のwikiプロフィール
引用元:スポーツ報知
●誕生日:1995年10月9日
●年齢 :29歳(2024年12月現在)
●身長 :176cm
●体重 :60kg
●出身 :熊本県 八代市
●中学 :八代市立第六中学校
●高校 :熊本県立八代高等学校
●大学 :熊本大学 教育学部 生涯スポーツ福祉課程 卒業
●大学院①:九州大学大学院 人間環境学府 修士課程 修了
●大学院②:東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 博士課程
●X(Twitter) 古川大晃
★ 1500m : 3分55秒76
★ 5000m : 14分03秒20
★10000m : 29分08秒79
★ハーフマラソン: 1時間04分10秒
★フルマラソン : 2時間17分37秒
第98回&第99回大会のときもメンバー入りしていますが、補欠のため本戦には出走できず。
ただ今回は、箱根予選会のタイムが連合チーム内で5番目、11月の10000m記録挑戦会でも7番目だったので、いよいよ正月の本戦に出場する可能性が高くなってきました。
出走を果たせば、東大大学院選手の箱根駅伝出場は史上初となるため、大きな期待が寄せられると同時に、古川選手の一風変わった『経歴』や『年齢』にも注目が集まっています。
古川大晃の年齢と箱根駅伝
古川大晃選手は、2024年10月で29歳になりました。
箱根駅伝のランナーといえば、大学在学中の10代後半から20代前半の選手がほとんどですが、実は古川選手も参加資格を満たしているので出場することが可能です。
参加資格を簡単に紹介すると
⇒ 東京大学大学院は加盟校
・箱根本戦or予選会の出場回数が通算4回未満
⇒ 古川選手は今回が3回目の予選会出場
現在の箱根駅伝に年齢制限はなく、上記さえ満たせば誰でも出場することができます。
これまでの本戦出場最高齢は、33歳(1939年)とのこと。
最近では、第98回大会(2022年)に31歳の駿河台大・今井隆生さんが出走して話題になったほか、2023年の箱根駅伝予選会には、放送大関西の外村翼さんが34歳で出場しています。
古川選手には、本戦での好記録&上位を期待したいところですね。
古川大晃の経歴・学歴
古川大晃選手が本格的に陸上を始めたのは、高校入学後ということで意外と遅めでした。
ただ、小学生のころから走ることが得意で、校内のマラソン大会で1番になることもあったそうです。
古川選手の経歴について、出身中学から紹介していきます。
古川大晃の出身中学
古川大晃選手の出身中学は、八代市立第六中学校です。
本当は陸上部に入りたかったのが、第六中学校にはなかったため断念、
バスケットボール部に入部しています。
やはり中学校時代もマラソン大会では1位を取っていたそうなので、中学生から始めていたら、と思ってしまいますね。
インタビューでは「球技や団体種目は性に合っていなかった (4years)」と答えていた通り、陸上への思いがますます強まって、高校での陸上デビューへと繋がっていきます。
古川大晃の出身高校と主な競技成績
古川大晃選手の出身高校は、熊本県立八代高等学校。
偏差値は59 (出典:みんなの高校情報)で、県内でも上位の進学校として知られています。
古川選手は念願かなって陸上部へと入部し、本格的に長距離に取り組みます。
本人いわく「普通に練習を積んだだけ」ということでしたが、3年時には、熊本県高校陸上対校選手権の3000m障害に出場して3位と大健闘。
九州学院や熊本国府高校など、強豪私立のメンバー達の中で素晴らしい成績を残しました。
5000mのベストタイムは、
16分40秒 (入学時) ⇒ 15分05秒 (卒業時)
と、14分台目前まで縮めることに成功しています。
徐々に箱根駅伝に出たいという思いが強まっていき、関東の大学への進学を考えたものの、お父さんや先生との話し合いで「国立大学進学」という進路が決まってしまったとのこと。
実際に箱根出場校からの勧誘を受けていたそうなので、当時から古川選手のセンス・伸びしろが注目されていたことがわかります。
その後現役合格には失敗し、一年浪人して国立大学へと進学することになります。
古川大晃の出身大学と主な競技成績
一浪の後、古川大晃選手は熊本大学 教育学部へ入学。
教育学部というのは基本的には教員養成がメインですが、古川選手が専攻した生涯スポーツ福祉課程は『地域に根ざしたスポーツ指導者を養成する課程』とのこと。
古川選手は4年生のときに、母校の第六中学校で教育実習も行っていたので、中学の教職免許も持っていると思われます。
肝心の陸上について、大学時代は待望の全国デビューを含め、華々しい記録を残しました。
まずは、『全日本大学駅伝』2回出場。
【大学3年】
全日本大学選抜 5区(11.6km) 区間12位 35分25秒
【大学4年】
日本学連選抜 6区(12.8km) 区間15位 39分07秒
もちろんオープン参加にはなりますが、それでも箱根駅伝出場校のランナーが大勢参加するこの大会で走れたことに「大きな喜びを感じた」とのことでした。
そして、もうひとつの大きな偉業が『熊本城マラソン2連覇』
年々タイムと順位を上げ3年時に初優勝、翌年は連覇を果たしました。
昨日行われた熊本城マラソン2019の歴史めぐりフルマラソンにおいて4年の古川が優勝し2連覇を達成しました!
他にも多くの部員が参加し、大会を盛り上げることが出来ました。
応援ありがとうございました! pic.twitter.com/cYxNW8yltx— 熊本大学陸上競技部 (@Kumadai_TF) February 18, 2019
【大学1年】
・熊本城マラソン 4位 2時間31分25秒
【大学2年】
・熊本城マラソン 2位 2時間23分26秒
【大学3年】
・熊本城マラソン 優勝 2時間20分50秒
【大学4年】
・熊本城マラソン 優勝 2時間20分09秒
・板橋Cityマラソン 優勝 2時間20分12秒
その他、島原学生駅伝でも3年連続区間賞を獲得。
すべて同じ4区を走っているので、年々タイムが伸びていることがよくわかります。
【大学1年】4区(9.38km) 区間5位 35分35秒
【大学2年】4区(9.38km) 区間賞 34分46秒
【大学3年】4区(9.38km) 区間賞 34分58秒
【大学4年】4区(9.38km) 区間賞 34分34秒
大学4年間で実績を作った古川大晃選手は、競技をする中で
『一人で走るよりも他の人と一緒に走ったほうが楽に感じるうえに、良いパフォーマンスを発揮できるのでは?』
という疑問が生まれ、それについて研究するために大学院へ進学することを決めました。
古川大晃の出身大学院と主な競技成績
古川大晃選手は、上記の研究をするために九州大学の大学院へ進学。
人間環境学府 行動システム専攻健康・スポーツ科学コースに在籍して、人と一緒に走ること=『追尾走』についての研究を進めるとともに、継続して長距離の腕にも磨きをかけました。
【修士1年】
日本学連選抜 7区(17.6km) 区間14位 54分29秒
【修士1年】5位 2時間20分24秒
【修士2年】中止
【修士1年】4区(9.38km) 区間賞 34分58秒
【修士2年】中止
古川大晃は東大大学院に在学中
古川大晃選手は、25歳だった2021年に東京大学大学院に進学しました。
総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系身体運動グループの工藤研究室に在籍し『追尾走』の研究を継続、同時に東京大学陸上運動部院生チームに入部して、関東学連の大会にも出場しています。
東大大学院での競技成績がすごい
大学院では研究中心のため、練習に費やす時間は限られてくるはずですが、それでも古川選手は精力的に競技にも取り組んでいます。
当初は関東のレベルの高さに戸惑いもあったようですが、2年時の関東インカレ3部では、5000m・10000m・ハーフマラソンのすべてで優勝!
【関東インカレ】
男子ハーフマラソン決勝
古川 (D2) 1°04’38” 優勝🏆大会新記録✨ pic.twitter.com/s1ULiUyEGg
— 東大陸上部院生チーム (@uttf_grad) May 22, 2022
【修士1年】
・関東インカレ3部 5000m 決勝 優勝 14分28秒76
・関東インカレ3部 10000m 決勝 優勝 29分08秒79 ※大会新
【修士2年】
・関東インカレ3部 5000m 決勝 優勝 14分19秒02
・関東インカレ3部 10000m 決勝 優勝 29分49秒19
・関東インカレ3部 ハーフマラソン 優勝 1時間04分38秒 ※大会新
【修士3年】
・関東インカレ3部 5000m TR 優勝 14分33秒81
・関東インカレ3部 10000m 決勝 優勝 29分14秒46
・関東インカレ3部 ハーフマラソン 優勝 1時間04分44秒
・全日本インカレ 10000m 決勝 20位 30分28秒95
【修士4年】
・関東インカレ3部 10000m 決勝 優勝 29分35秒35
・関東インカレ3部 ハーフマラソン 優勝 1時間06分25秒
・全日本インカレ 10000m 決勝 10位 30分02秒92
一方の駅伝については、1年時に第98回箱根駅伝の予選会(ハーフマラソン)で個人88位と好走し、学生連合チームに選ばれますが、予選会でのチーム内順位が14位ということもあり、箱根本戦への出走は叶いませんでした。
2022年には、青山学院の夏合宿に特別参加するなど前年以上に奮起し、2年連続で学生連合チーム入りしますが、またまたチーム内順位13位で本戦出走はお預けに。
青学三次合宿で一緒にトラック75周の30000m走を行ったとのこと。注目
【箱根への道】27歳・東大大学院博士課程の古川大晃、学生連合入り目指す…青学大の夏合宿に特別参加 : スポーツ報知 https://t.co/VK3ak0lqEx
— 上すぎ (@uesugi2301) October 14, 2022
学生連合チームが結成されなかった第100回大会を経て、2024年10月の第101回の予選会では個人で60位・学生連合チーム内順位5位となったことで、いよいよ東大大学院史上初の箱根本戦出走が現実的なものになってきました。
また、3年ぶりに開催された2023年の熊本城マラソンでも優勝し、2024年には史上初となる4度目の優勝を果たしています。
【博士2年】優勝 2時間18分51秒
【博士3年】優勝 2時間16分14秒
歴史めぐりフルマラソン🏃♂️❣️
先頭の選手がゴールしました!
八代市出身 古川大晃選手(東京大学大学院)
熊本城マラソン史上初の4回目の優勝です🏆
おめでとうございます🙌🥇
#熊本城マラソン#熊本城マラソン2024 pic.twitter.com/FT1R3vOolM— 熊本市 (@kumamotocity_) February 18, 2024
ところで、古川大晃選手が箱根駅伝の本戦に出走するとしたら、いったい何区を任されるのでしょうか?
古川大晃は箱根駅伝の何区を走る?
箱根駅伝5区
歴代 山の神
初代:今井正人(順天堂大)
2代目:柏原竜二(東洋大)
3代目:神野大地(青山学院)#おとなりさんラジオ pic.twitter.com/2wUmzXfC6S— mo10fu3@白熊 (@mo10fu_3) December 26, 2022
古川大晃選手は実績から、箱根の往路・5区を走る可能性が高いと言えそうです。
古川選手は大学~大学院時代に、島原駅伝の4区で区間賞を4度獲得しています。
4区は最長区間(9.38km)でありながら、途中から標高22メートルから460メートルまで一気に駆け上がる『山登り』をしなくてはならない難コース。
このため、古川選手は当時『九州の山の神』と呼ばれていたとか。
箱根駅伝で山登りといえば『5区』ですが、アップダウンが続く『2区』でもよさそうな気も…。
ちなみに古川選手本人はスポーツ報知のインタビューに「上り坂も得意なので、5区も意識して走れる準備をします」と答えていました。
他選手の適正との兼ね合いもあると思うので、エントリーを楽しみに待ちましょう!
ところでもうひとつ、古川大晃選手が注目されたきっかけに『シューズ』が関係しているのをご存知ですか?
古川大晃のシューズは左右で違う!
なんと古川選手は、右足と左足で別々のシューズを履いて競技に臨んでいます。
東京大学大学院の古川選手の靴下がすごく気になる
なんか文字書いてあるっぽいんだけど、読めないの😖#関東インカレ#3部ハーフマラソン#東京大学大学院#古川大晃 選手 pic.twitter.com/jczKJnjYpO— ベリー@あやちゃん (@happyberry5) May 12, 2024
これは研究うんぬんではなく、「足の感覚的な左右差に悩んでいた」という理由から。
実はスポーツ問わず、左右の足のサイズが違うことでパフォーマンスが伸びずに悩んでいる選手は多いそうです。
古川選手は『シューズ片足購買サービス』を提供するDIFF.のWebページ上に、記事を執筆したこともあるようですが、このサービスが出る前から左右別々を実践していたとのことでした。
左右別シューズを履く理由が研究データからとかじゃなくてただ感覚的に走りやすいからってことを伝えるとよくガッカリした顔をされます。 https://t.co/AdPmYgemEc
— 古川 大晃 (@Furukawa_Hiroak) October 18, 2023
左右同じにする日もあるそうなので、箱根本戦では古川選手の足元にも注目しましょう(^^)
↓同じ学連チームの東大生・秋吉拓真選手については↓
東大大学院での研究や論文がすごい
上記した通り、走りについての研究も続けている古川大晃選手。
工藤研究室では『追尾走』や『ランナー間の同期』など、”人と走るとなぜ楽に感じるのか”といった集団走の効果のメカニズムについて日々研究し、論文も発表しているようです。
博士課程の古川大晃さんの論文がPLoS Oneに公開されました。
複数人数で走行する場合、近接するランナーの足音が走動作に影響することを示唆した研究です。https://t.co/ZaPRw3wNi6
— 東京大学 工藤和俊研究室 (@UTokyo_KudoLab) January 12, 2023
多くのデータ、しかも英語…、さすが走る研究者です。
この先解き明かせたら、陸上界にものすごい進歩をもたらすかもしれませんね!
古川大晃の修了後の進路は教授?監督?
現在、博士課程4年目の古川大晃選手ですが、東大大学院の博士後期課程の標準修業年限は3年で、最大で5年まで在籍可能とのこと。
いずれにしても修了した後、何の職業につくのか気になります。
実は古川選手、2021年(東大院1年時)に将来の目標を『大学教授』と語っていました。
変わっていなければ、このまま東大でポストドクター(博士研究員)として研究を続け、講師や助教を経て大学教授を目指す可能性が高いのではないでしょうか。
個人的には、研究の傍らで東大 or 他チームの陸上部監督とかやってもらえたら嬉しいのですが…やはり忙しすぎますかね^^;
就職ではないのですが、もうひとつ可能性があるとしたら、『5年ルールを活かしてあと1年院生として東大に残り、最後の箱根駅伝を目指す』という選択肢。
第101回箱根駅伝本戦での結果次第かもしれませんが、どの道に進むにしても古川選手の進路がすごく楽しみです!
最後は、古川大晃選手の両親(父・母)や兄弟について。
古川大晃の両親や兄弟は?
古川大晃選手の両親(父・母)や兄弟についての詳しい情報は見つかりませんでした。
わかっているのは『既婚の姉がいる』ということだけ。
昔、理不尽に泣きじゃくって姉の友だちに迷惑かけた。9歳の姉は嫌だったろうに「大晃の気持ちもわかるよ」と慰めた。
大学1年の姉のパソコンを踏んで壊した。でも姉は怒ってなかった。生活費賄いながらバイト代ためて買ったのだったのに。
そんな姉の結婚式、涙が止まらなかった。本当におめでとう。 pic.twitter.com/gcCp0tf6M7
— 古川 大晃 (@Furukawa_Hiroak) February 23, 2020
陸上を始めた動機が「お父さんやお母さん・兄弟の影響」ということもなさそうです。
お父さんについては、高校卒業前の進路決定時に大きな発言力を持っていたことから、家族内でも影響力が強そうな印象を受けました。
古川選手の両親や兄弟について、新しい情報が判明したら追記します。
まとめ
この記事では、青山学院大学・鶴川正也選手の
・wikiプロフィール
・経歴や学歴(中学・高校・大学・大学院)
・陸上競技成績
・箱根駅伝の出走区間
・シューズ
・修了後の進路
・両親&兄弟
について紹介してきました。
●古川選手は2024年で29歳
●第101回箱根駅伝の学生連合チームに3年連続選出
●史上初となる東大大学院生の箱根本戦出走の可能性大
●古川選手の出身中学は『八代市立第六中学校』
●中学時代はバスケ部
●古川選手の出身高校は『熊本県立八代高等学校』
●高校から本格的に陸上 高3時の5000mPBは15分05秒
●一浪して『熊本大学』へ進学
●大学時代の主な競技実績は
・全日本大学駅伝 2回出場
・熊本城マラソン 2連覇
・島原学生駅伝 3年連続区間賞(4区)
●卒業後は『九州大学大学院』へ進学 修士課程修了
●1年時に全日本インカレ10000m出場 17位
●修了後は東京大学大学院へ進学 現在4年生
●関東インカレ(3部)で10冠 (5000m・10000m・ハーフマラソン)
●熊本城マラソンで史上初・通算4度目の優勝
●競技では左右で違うシューズを履いて出場
●第101回箱根駅伝は山登りの5区が有力か
●大学院では集団走の効果のメカニズムについて研究
●今後の進路は未定だが、『大学教授』を目指す可能性が高い
●競技では、左右で違うシューズを履いて出場
●家族については詳細不明 既婚の姉がいる
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